最近では家の中で神様を祀る方が少なくなってきました。昔は田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家には必ず神棚があったはず。
神棚を家に祀る理由は、日々の家庭の安全をお祈りすることです。家の中での神聖な場所に神棚を飾り、きちんと毎日感謝を捧げることで益々の繁栄が保たれるでしょう。
しかし、これから家に神棚を祀ろうとする方もいるはず。そこで、神棚の祀り方で気をつけるべきポイントをご紹介します。
神棚の由来って?
まずは、神棚の由来について説明します。
古事記にあるエピソードがあります。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が父から譲り受けた玉を棚に飾り、神聖なものとして祀ったという。このエピソードが神棚の始まりとされています。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)って?
天照大御神とは、日本神話に登場する神様です。皇室の祖神として多くの日本人に親しまれています。
この神様を祭神として祀っている神社で一番有名なのは伊勢神宮でしょう。
日本の神話を知るためにも、古事記は読んでおくことをオススメします。どこかで聞いたことがある神様の名前に、きっと出会えるはずです。
神棚を置く場所って?
一般的には南向きか東向きが良いとされています。
一戸建ての場合
一戸建ての家では最上階に設置してください。この理由として、神様を祀る場所の上を、人が歩くというのは失礼に当たるからです。
集合住宅の場合
マンションやアパートでは、どうしても上の階に住人がいることもあるでしょう。この場合は神棚の上に「雲」と書いた紙を貼ることで解決します。
実際に「雲」という木彫りのアイテムも存在します。紙では心もとないと感じるなら、木彫りの雲を購入して飾りましょう。専門店やネット通販で買えますので検討してみてください。
神棚にまつるお札って?
神棚の作りには種類があります。基本は一社か三社のどちらかで良いでしょう。一社とは扉がひとつのもの、三社とは扉がみっつのものです。
一社の場合
一社では、一番手前に「天照大御神様」を、次に「近所の氏神様」、最後に「個人的にご縁のある神様」のお札を納めます。
三社の場合
三社では、中央に「天照大御神様」を、向かって右に「近所の氏神様」、左に「個人的にご縁のある神様」です。
お供え物はどんなもの?
榊や米やお水、お酒や塩をお供えしてください。また、季節の果物やお菓子なども良いでしょう。
取り替え時期はあるの?
米やお水、塩などは毎日交換した方がいいですね。
神道では毎月1日と15日に特別なものをお供えするという風習もあります。ですので、普段の日はお水やお米、塩などを準備して、月2回はお酒や果物など特別なお供えをするというやり方がおすすめです。
1日と15日は神様に通じやすい日とされているので、神社に行くにもこの日を選んで参拝する熱心な人もいます。
出来る範囲で行う
榊の取り替えも月2回が良いとされていますが、まだ元気なようならあまり気にし過ぎることもありません。枯れそうになったら取り替える、という感じで大丈夫でしょう。
大事なのは神様をおまつりする気持ちです。
まとめ
日本は八百万の神々が存在する素晴らしい国です。台所にもトイレにも神様はいらっしゃいます。
毎朝神様に感謝の気持ちを送るとともに、家庭の安全をお願いする姿勢が大事です。
今まで神棚に縁がなかったという方も、あまり難しく考えずに、でもきちんとした気持ちで神様をお家にお迎えしてみましょう。